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いま、不動産に投資する女性が増えている。そんな記事を、雑誌やネットのメディアで目にする機会が増えました。事実、OLが「副業」として「大家デビュー」するケースも多いようです。その「動機」はどこにあるのでしょう？将来に対する不安？それとも好景気を見据えた新たな投資傾向？今ブームを迎えている「不動産女子」の心情に迫ってみましょう。
「男性に頼りたくない」という「肉食系女子」＝「不動産女子」
某大手不動産業者が実施したアンケートによると、不動産に投資している女性には顕著な傾向が見られました。その一つが、夫を含む「男性には頼れない」という現代ならではの価値観。
30代～40代の女性は、「女性も自活しなくてはならない」と子どもの頃から「平等教育」に馴染んでいます。だからこそ、男性並みに、もしくは男性以上に、投資活動に積極的。「肉食系の思考パターン」が女性に浸透した、と換言しても良いでしょう。
一方で、男性は女性化が進み、若年層を中心に「草食系」などと揶揄されています。男が頼りにならないのなら、自力で資産を運用し、経済の基盤を拡大、安定化させるしかない。不動産女子はまさにその先陣を切って、不動産という「男の領域」をも開拓しようとしています。
「お一人様」の老後を見据えて
現在、女性の生涯未婚率は約15パーセント。今後20年で倍にまで上昇するという試算もあります。そんな中で独身女性を指す「お一人様」、さらには「負け犬」などという言葉も市民権を獲得しています。
いまさら結婚はしたくないし、かといって老後を一人で過ごすのも寂しい…
そんなお一人様ならではの悩みにも、不動産が一つの解決策を提供しています。数人の女性で出資して、不動産を共同購入しようというトレンド。老後は気の合う女性達で一種のコミュニティを形成し、高齢者向けのマンションやアパートにいわば「擬似家族」として暮らす…昨今のOLが思い描く「老後の私」は、いま「男性不要論」と「安定志向」をベストミックスすべく、そんな「答え」を提示しているのです。
女性が勝ち取った経済的な「余裕」。次のステージは「投資」
ここまで「現代女性の切迫感」を主たる動機として解説してきましたが、一方で多くの女性が「経済的な成功」を勝ち得ている事実も忘れてはなりません。キャリアを順調に重ねて、OLとして、企業家として成功したら、自ずから投資にも目が向くというもの。いわば人生の次なるステージとして、副業レベルで不動産投資を選ぶ女性も多いようです。
